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追憶の森に捧ぐ
歌 三木真一郎
静寂(せいじゃく)の歌声(うたごえ)か
お前(まえ)の影(かげ)か
残像(ざんぞう)は風(かぜ)の如(ごと)く
裂(さ)かれた胸(むね)を吹(ふ)き抜(ぬ)けた
寂(さみ)しさの捨(す)て場所(ばしょ)など
お前(まえ)には 何処(どこ)にも無(な)かった
遙(はる)かなる時(とき)を
一人(ひとり) 生(い)き抜(ぬ)いた 強(つよ)さ
誰(だれ)よりも誇(ほこ)り高(たか)き
我(わ)が友(とも)に捧(ささ)ぐ
ひたすらにお前(まえ)だけを
目指(めざ)した日々(ひび)を
運命(うんめい)の悪戯(いたずら)か
宿命(しゅくめい)なのか
喪失(そうしつ)は 空(そら)の如(ごと)く
果(は)てなく蒼(あお)い 傷跡(きずあと)よ
哀(かな)しみの 捨(す)て場所(ばしょ)など
私(わたし)には 何処(どこ)にもないのだ
導(みちび)かれ ここまできた
優(やさ)しさが 痛(いた)い
誰(だれ)よりも誇(ほこ)り高(たか)き
我(わ)が友(とも)に誓(ちか)う
あのひとを守(まも)り抜(ぬ)こう
生命(いのち)を懸(か)けて
お前(まえ)より 強(つよ)くなると
追(お)いかけた 背中(せなか)
あのひとの為なのだと
今(いま) 意味(いみ)を知(し)る
誰よりも誇(ほこ)り高(たか)き
我(わ)が友(とも)に願(ねが)う
追憶(ついおく)の森(もり)の中(なか)を
終(つい)の棲(す)み処(か)に